以前にも、年長の子どもたちが3歳未満児さんを部屋まで送ってくれている場面を紹介しましたが、その前段階である外から靴を脱ぐまでの一場面も紹介します。
1歳児うみぐみさんのある日のこと、園庭でひとしきり遊んだあと、保育者が部屋に帰ろうと誘うとお決まりの「イヤ!」「まだ遊ぶの!」という言葉が返ってきました。しばらく攻防を繰り広げているところに年長さんがスッと来て「まだ遊びたいの?」と声をかけ、うみぐみの子の気分が向くまで目線を合わせて話しかけたり隣で見守ったりしていました。
しばらくするとうみぐみの子も満足したのか、ウッドデッキまで年長さんと一緒にやって来て、靴を脱がせてもらったり手を振ってもらったりしてこの日はお別れしました。
「帰らなきゃいけないんだよ」とか「お部屋に行く時間だよ」というような強制させる声が全くなく、まさに保育者が目指す「子どもに寄り添う」という行動でした。
2021年10月7日|植草 弁天こども園