弁天こども園の園庭に小さな川ができていました。
5歳児の「生クリームが来たぞ!」という声が聞こえると、
その声を耳にした3歳児の子どもが様子を見に来ました。
上流から水を流すと、水と一緒に土の泡が集まって生クリームのようになって流れてくるのです。
大きい組の人たちが両手にじょうろをもって水を運んでいるのを見て、3歳児クラスの子どもは水道のある場所まで走って行きました。そして自分の手にできるバケツに水を汲んで運んできました。
5歳児は声を掛け合って「おい!ここでいいか?」、「こっちにお願い!」、「わかった!」と声をかけ合いながら水を流していました。
3歳児は何も言いませんでしたが、しっかりと自分で定めた場所に水を流していました。
5歳児は社会性を育みながら遊んでいると読み取ることができます。
3歳児は必死に自分の世界を遊んでいると読み取ることができます。
同じ場所で同じような遊び方をしているように見えますが、
5歳は5歳の、3歳は3歳の育ちを歩んでいます。
これらの育ちは自らが主体的に遊ぶことを通して実現されていきます。(園長)
2018年6月12日|植草 弁天こども園